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2月15日(木)、愛知県ITS推進協議会による「平成29年度 あいちITS産・学・行政交流会」が、名古屋市中村区・安保ホールにて開催された。講演テーマは「産学行政が連携した自動運転実現に向けた取組について」。講演内容は以下のとおり。


【講演1】ドコモの次世代モビリティに向けた取り組み

株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 IoTビジネス部 先進ビジネス推進担当部長 那須 和徳 氏


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株式会社NTTドコモ 那須 和徳 氏

国内の携帯電話契約数が約7000万台を誇るNTTドコモ。集計された端末の位置情報をAIで推計し、エリアごとにどの程度の人がいるかを予測するなど、「移動の把握/予測」を活用したシステムやサービスを開発している。

「AI運行バス」は、移動需要に応じた最適運行を行うデマンド型の乗合タクシーのようなサービスだ。神戸市・筑紫が丘で行われた実証実験では、利用者は限定的ではあったものの、その利用回数は約3倍に増えたとの報告が行われた。

次に紹介されたのは「AIタクシー」である。同社のリアルタイム移動需要予測技術を活用し、利用者の多そうなエリアをタクシー乗務員にアナウンスするサービスで、約4ヶ月間の実証実験でタクシー乗務員一人あたり1,409円も売上アップがあったという。

また公共交通の新たな可能性として、たとえば地域内のスーパー等と連携して公共交通の利用者に割引クーポンを配布するなど、その地域全体の経済が活性化させる施策の可能性についても言及が行われた。


【講演2】自動車の自動運転への取り組み

国立大学法人群馬大学 次世代モビリティ社会実装研究センター 副センター長 小木津 武樹 氏


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群馬大学 小木津 武樹 氏

自動運転技術に関する注目度が高まる一方の昨今だが、群馬大学の小木津氏は2005年当時から自動運転車の開発を進めてきた、この分野のパイオニアの1人である。自動運転者の開発は、日本全国どこを走っても100%の安全性を保証するハイレベルな性能よりも、走行地域を限定した形での開発を優先するのがもっとも合理的、と語る。群馬大学・次世代モビリティ社会実装研究センターでは、日本各地で行われている自動運転技術の開発や実証実験等において独立した公益的な立場から実験車両を提供したり、実証評価を行う等の活動を行っている。「自動運転のよろず相談所としての機能を拡充している」とのことである。

自動運転技術は、西暦2020年までの一部実用化を明言する企業も出てきており、今後も大きな注目を集め続ける分野だ。その自動運転技術を取り巻く環境を整備する同センターの活躍に今後も期待したい。

Source: MOTOR DAYS 最新コンテンツ